リノベーションの対象となるものには戸建住宅を始めとして、箱物と呼ばれる、いわゆるマンションや団地等、また、大掛かりな用途変更を伴う大規模建築物など、様々なものがありますが、一般的に大掛かりなものとしては戸建住宅におけるリノベーションをあげることができます。それは、構造的にも木造が多く、そのために補強等を行なうことによって間取り等の変更もしやすく、場合によっては屋根の形を変えるなど多くの方法があるからです。リノベーションを行なうには、まず、注意点として依頼先の検討があります。依頼先としては、工務店、大工さん、建設会社、設計事務所などを上げることができますが、それぞれに特徴があるために事前に情報を確認しておくことが必要になります。

条件としては、打合せによるしっかりとした図面の作成を行ってくれること、積算に関しても内訳明細書までの提出を行ってくれること、契約に関しても瑕疵担保に関しての内容が明記されていることがあり、当然、施工に関してのクオリティの高さも要求されることになります。依頼の経験がある人からの情報やある程度の規模であればホームページ等を参考にすることも方法の１つとなり、内容等をよく確認をしないままの契約には十分に注意をすることが重要となります。注意点としては、依頼者側が行う必要があるものに関しても認識をする必要があります。それは、できるだけ対象物件の図面を揃えておくことです。

もし、無い場合には現況調査を行い、現況図面の作成を行ってくれる業者を選ぶ必要があり、現況図面は打合せの基礎となるために重要な設計図書となります。次にリノベーションに対しての、ある程度の方向性を定めておく必要があります。そうすることによって具体的な内容打合せとなった場合に妥協点を確認しやすくなり、結果的には希望する建物につながることになります。